愛憎のJita VII – Moon 2

 

PvPは修羅の道。
Nullsecにはマフィアの倫理、Highsecには警察の倫理があります。このふたつは非常に強力で、PvPを始めようと思った者が単身で挑むことは――システム上は可能ですが――不可能です。そこで我々はまずLowsecへと向かいます。
Lowsecに倫理はなく、すべての人間があなたを撃つ権利がある。「対等」な戦いの機会を得ることは難しいでしょう。そこは闘技場というよりジャングルであり、killがあります。こういうkillであり、またこういうkillでもあります。
あなたがもし一人きりでこのジャングルに挑むつもりなら、iskと覚悟とが必要になり、そして往々にして、努力は実を結びません。なぜならば、認められるのは努力ではなく、強さと技術だけだからです。そしてその強さは、もしかすると、実際の戦闘の技術ではなく、いかにして相手を複数人で襲うか、いかにしてより強い船で弱い船にエンゲージするか、という部分に集約されるのかもしれません。

私は考えていました。スリルは――つまり「罠に掛けられる」スリルは、十回ほど罠に掛かれば消えてしまう。残るのは、低下するSS、藻屑になった船、得ることのできなかったGFです。何時間も宇宙を旅した結果、理解することができるのは、最強のFrigateはDramielであり、フリートがすべてを支配するという事実のみです。PVPは面倒であり、利益はなく、そして愉しみもない。かといって、徒党を組むほどの腰抜けでもない。
あたりまえのことなのです。
ある日PVPを始めてみようと思った人間に集団で襲いかかることは、このゲームのデザインのうちのひとつなのですから。
結果として、PVPをしようという人間がひとり居なくなるだけです。そして狩る者たちはますます増長し、傍若無人な行為に及びます。

そんな我々に与えられた光明があります。
Duel(決闘)システムの実装です。

“これは本当に単純でRetributionの新クライムウォッチ機能の上に成り立っているものです。プレイヤーは同じ場所(同じ宇宙空間またはステーション等)にいる他プレイヤーに決闘を申し込む事が出来、申し込まれたプレイヤーにその通知が届き、それを受けるか否かを一定期間の間に決め(現在は30秒間)ます。チャットの申し込みと同じような形ですね。もしそれを受けなくても特に何もペナルティ等はありません。しかしそれを受けた場合、そのプレイヤー同士に5分間の限定交戦権が付与され、その後は現存のクライムウォッチシステムに則って行われます。”

Retributionアップデートにおいて実装されたこの新機能を使用すれば、LowsecでのPvPのすべての煩雑な手続きを省いて、ストイックに、PvPの実戦パートを体験することができます。ある意味で「正当に」負ける悔しさと、ある意味で「正当に」勝つおもしろみを味わうことができるのです。

EVEのPVPには何種類かのスタイルがあり、それはいくつかの比喩によって説明することができます。たとえばジャングルでの戦い、たとえばマフィア同士の抗争。いじめ、愛、単身での北極横断。Duelシステムの導入は、ファイトクラブのような、決められたリングの中で闘うスタイルを、EVEにもたらしました。

ジャングルの中で生き残る技術ではなく、正当な武闘の技術を身につけたい、と望む方へ。
Jitaへ来てください。
Planet VII – Moon 2のステーション前で、塾長がお待ちしております。

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