NULL SEC における名声
Eve News 24 より – SERAPH IX BASARAB: NULL SEC における名声と文化の変化
By Seraph IX Basarab | Aug 12th 2013 10:43AM
(原文は こちら)

この記事は、”言いたいことを導き出すために、勝手気ままに面白そうな話題を取り上げる” 類の記事なので、そういうのが好きじゃない読者は読まないほうがいいと思う。警告したからね。

“真のエリート” PvP パイロットの心理学

これまで僕が外部から観察したり、その逆に実際にプレイすることに時間を費やしてきた、数々のゲームを通じて、僕はいつでも”エリート PvP” アライアンス、クラン、組織といったものの文化や考え方に魅了されてきた。
何が彼らを成功に導いたのか、彼らはどうやってその成功を維持しているのかは、僕にとって考察するべき命題なんだ。
僕がこの類の “エリート” に最初に接したのは、MechWarrior 4 Mercenaries NBT League をプレイし始めてからそれほど時間がたっていないときだった。そこに、戦場を非常に長期間に渡って支配していたクランがあった。しばしば、彼らのチームには FC はおらず、彼らの装備は極めて明確で特化されており、試合中はチームのみんなが、誰をプライマリーターゲットにするべきか、どこを撃つべきか、どの Mech(*1) を最初に落とさなければならないか、どちらの方向にチームとして進軍しなければならないのか、を理解していた。彼らは、ほとんどが数名のティーン・エイジャーを含む学生で構成され、口汚く、けんか腰で、自分たちを信じていた。公式の試合において、彼らは敵対するチームを圧倒し、リーグ戦を通じて、10試合のうち1試合でも落とすようなことがあれば、それがニュースになった。

実際にリーグ戦に参加し、僕は彼ら個々のプレイヤーをそれぞれ分析し始めた。とりわけ、公式試合の中で、プレッシャーがそれほどかかっていない状況の時に。僕の目的は、個々のプレイヤーを注視し、彼らが何をしているのか観察することだった。調査の結果わかったことは、個々のプレイヤーは、みんなが想像しているようなスーパーマンではないということだった。彼らは中の上くらいのレベルだと言っていいと思う。何人かのプレイヤーは本当に無敵ではあったけど、でも彼らのチームを本当に強くしていた要因は、彼らには弱点がないということだった。このゲームをプレイし始めて数ヶ月間、僕のクランは、ごく少数の他に並ぶものがないくらい上手なプレイヤーで構成されていた。その多くは、すでにベテランのプレイヤーで、以前はトップレベルの PvP クランに所属していたようなプレイヤー達だった。その時の僕のような新人プレイヤーが存在している、という弱点があったという事実は別として、ゲームをプレイするにあたっては、鍵となる心理的な要因もまた存在していた。”エリート PvP” クランには心理的な優位性(これだけで一つの記事が書けるくらいのテーマだ。Glevon の記事とも関連する。(*2))があるんだ。敵対チームのメンバーが、パニックに陥り、文字通り固まってしまうことがある。

そのような”敵をパニックに陥れる側”であることを僕自身がやめてしまった今となっては、そのような体験は僕の中で最高の思い出の一つだ。僕ら自身の力によって、敵チームが逃げ出すところを見ること以上に満足感を得られることなんてなかった。でもまぁ、僕の過去への懐かしみや自己満足的な自慢話なんてもうたくさんだろう。このあたりのことは、結局 EVE に関係してくるんだ。でもまずは、用語についてちょっと整理しておこう。僕は “エリート PvP” と “真のエリート PvP” とを以下のように使い分けている。

前者は、失敗した時には膨大な努力をする。後者は、失敗した時には膨大な努力をし、ほとんどの場合において良い結果を出す。”別に本気を出しちゃいなかったよ” なんてふりをするのはクールだけど、このゲームでそれなりの結果を出しているプレイヤーは、フィット、対峙する敵、戦術、ロジスティクス等々といったことについて本当によく勉強しているからこそなんだ。ごまかしを信じちゃダメだ。

EVE において、僕がちょっと前に紹介したような PvP クランに相当するように思ったのは、もちろん Pandemic Legion だ。(inb4altaccussations) (*3)
彼らは EVE トーナメントにおいてたくさんの勝利を重ね、ハンガーには、スーパーマンが彼の洋服ダンスに持っているよりもたくさん “super” とついたものを持ち(*3.1)、まず間違いなく EVE Universe の中で最も訓練され、効果的な当代一のロジスティクスシステムを持っている。PL と blue でなければ、capital ship のドクトリンは、PL の攻撃にあうことを常に考慮に入れたものである必要がある。
時には、PL と blue のときでさえ、PL は君の capital を落とし、その後で弁償することもあるだろう。PLは何もしないで Titan の前でじっとブリッジを待っているような連中じゃないんだ。

誠実…いや、有名であることの重要性

こういったものを全部ひっくるめて、彼らの最も価値のある資産はなんだろう。そしても最も重要なことは、彼らがどうその資産を積み重ね、その上で、これからどう維持していくのだろう。
答えは”名声”だ。おそらくこれが最も重要な資産だ。なぜなら、よりよい名声を持つ組織に対して、その組織のメンバーは、より高い忠誠、より多くの貢献、より高いモチベーションを提供するだろうから。よりよい名声により、その組織は、いつでも、その組織の一員になりたいと考える非常に多くの優秀な、外部の人々を自分たちに惹きつけておくことができる。
事実を受け入れよう。君がPLの一員だったら、それを誇りに思うはずだ。プレイヤーは単にPLに属しているというだけで”エリートになる”んだ。自分を高めるとか成長するとかといったことについて心配は無用だ。君はすでに”エリート”なんだから。Makalu(*4)が、ただ自分自身が後から PL に加わりたいというだけの理由で、AAAの同僚たちを PL に行くように説得したことを何人の人々が覚えているだろうか? もちろん、多くの人々が、彼のこっけいな言動を見たし、それを笑いもした。まぁ、彼が生み出した数々の脅し文句は今でも面白いんだけど。でも、結局のところは…わかるだろう? もし彼がヘマさえしなければ、彼は”エリート”だ。彼はEVEのトップレベルにいる。そして、誰かがPLを尊敬の対象から引きずり降ろさない限りは、PLは最高であり続けるんだ。他に何がある? 君だって同じことをするだろう。君が PL に所属していなければ、ラッティングしている君の Nyx に極端に過剰な数の capital フリートがランディングしてきたら、きっと君は文句を言うだろう。君は PL をいろんな言い方で貶めることができる。くだらない連中、チーター等々。でも、もし君が PL のフリートメンバーだったら、君も同じことをするはずだ。そして、被害者の泣き言なんか無視し、むしろそれを心地よく感じ、被害者を笑うに違いない。結局のところ、みんな宝くじに当選するまでの間はコミュニストなのさ。

名声というのはこのように強力な資産であり、特定の組織にとっては他のどのような要素よりも優先される。
一つ具体的な例を提示しよう。かなり小さいけど、それでいてとても有名な組織の例だ。この名声の話がどうこのケースに当てはまり、組織の外部と内部から – そう僕は依然として、どうやっているかは神のみぞ知るだけど、内部を覗くことができるんだ(内緒だよ) – どのように見えるのかを見て欲しい。僕は実際の組織やプレイヤーの名前は明かさないので、ここでは組織の名前を Big Bark、その CEO の名前を Little Dog としようか。僕が、自分自身が作った最初のキャラクター(このキャラじゃないよ)で Big Bark に参加したとき、この組織についてはよく知らなかったんだけど、何かしらの神秘性があったんだ。その神秘性のために僕は参加しようとした。おそらくそれは、PL のようなレベルのものじゃない。メンバーの数もcapitalフリートの数も足りなかったし。もっとこう今でもよくわからない何かだったんだ。参加するにあたっては、数々のテスト、つまりインタビュー、具体的なフィットにについて、道徳規範について、質問票につぐ質問票といったものをこなさなければならなかった。それらのほとんどはまったく無意味で時間のむだだった。でも、それによってプロ意識とかエリート意識とかいったものが芽生えた。当時は少々若かったので、極めて物静かで礼儀正しくいようとしていた。ばかばかしいほどに。その組織への参加が認められ、僕はとても誇らしかった。僕がエリートの仲間入りを果たせたように感じたから。

実際はまったく違った。すべての内部向けのプロパガンダは、新しく入ってきたプレイヤーに、組織に属しているメンバーはみんな特別だと思い込ませる類のものだった。実際には、その組織はだれでも受け入れた。寄生虫のような仕組みだったんだ。どういう意味かというと、Little Dog とその取り巻き達が、入れ替わりの激しいメンバーの労働によって利益を得る仕組みさ。どんな些細なミスでも、極めて厳しく責め立てられた。一方で、Little Dog やその取り巻き達のミスは不問にされた。そのミスが、より新しいメンバー達にとって害があった場合でさえも。この”低い階級”から抜け出すためには、十分に媚びへつらい、たぶん、もしかすると取り巻きの中に引き入れてもらえるかもしれないことを期待する、というのが唯一の方法だった。最悪なのは、Big Bark が帝国領を住処とする産業系のコープやアライアンスからのみ一目置かれていて、PvP については何も分かっておらず、小規模 PvP に真剣に取り組んでいる組織からは、Big Bark はもの笑いの種のようなもので Little Dog が創りだした妄想の世界でしかないということを、僕に教えてくれるほど、僕の当時の EVE 友達がいい連中ではなかったということだ。

この体験は僕をうんざりさせ、EVE で過ごした唯一で最大の無駄な時間だった。2番めのキャラクター(いや、それもこのキャラじゃないよ)での2番目の人生も大したことはない。今度は、期待されてもいたので少々背伸びをして、自分でやってみることに決めた。僕らはいろいろなところから、そこそこの PvP プレイヤーをリクルートした。些細なミスは不問にされ、どんな小さな成果も立派な成功として、僕らのすばらしさの証明として喧伝された。僕は経営に関するすべてをよりオープンにしようとし、その結果行き着いた結論にはかなり悲しいものだった。Little Dog は、取り立てて語るべき人生の成功体験がない、ごく普通のヤツだ。当時彼の生活環境はひどい状態で、コンピュータスクリーンの背後に豊かな生活があるようには見えなかった。怒り、釣り、内部向けプロパガンダ、といったものはそのような人間が、組織をうまくやりくりするためのものだったんだ。悲しいことだけど、怒りにまかせて暴言を吐くという彼なりのやり方は、EVE 生活を非常に面白くしていた。嘘じゃない。
要するに例を示すと、家で虐待される子供を気の毒に思うけど、だからと言ってその子が学校でいじめをすることが許されるわけじゃない。(*5)

なんだかんだで、名声というのは EVE をプレイする際の重要な要素だった。Little Dog は”エリートPvP”という架空の世界を、自分自身だけでなく取り巻き達にも信じ込ませた。かなりの数の元 Big Bark メンバーがおり、彼らの経験や当時のなりゆきをどう見ていたかを語ることができるだろう。”名声”は、EVEと現実両方に麻酔のような効果をもたらした。Big Bark は小規模PvPのエリート集団ではなかった。そんなものは単なるみせかけだ。そしておそらく、現実の生活もそうなんだろう。真剣に PvP に取り組んでいる多くのコープは Big Bark がまやかしだとわかっている。ただ、大多数の PvP をしていないコープはそれには同意しないだろう。要するに、学校の5年生がテコンドーの授業で4年生達を感銘させる一方で、上級生達はただお互いに目配せをしている。しかし、4年生達は上級生たちにとって自明なこのたわごとを信じ続けるんだ。でもね、わかる? 彼らにとってはそれでいいんだよ。メンバーの数から見て、Big Bark は成功しているアライアンスだ。そして、Little Dog はアライアンスの創始者で、優秀なリーダーだと見られている。4年生達の支持のおかげでね。これは人間の本能だ。これが、Miley Cyrus (*6)が莫大な富を稼ぐやり方で、一方 Lana Del Rey(*7) についてはほとんどの人が知らないだろう。

この例、つまりまったく取るに足らないアライアンスが名声によって魅力的に見えるということを考慮に入れ、これを Pandemic Legion のような実際に優れた PvP コープに当てはめてみよう。明らかに結果は複雑になる。それにしても、Pandemic Legion はどうやって今の名声を勝ち得たんだろう? きっと、特定のある時点で勝ち得たわけじゃない。おそらく、この名声を得るに値するいくつかの事例があったんだ。僕が話せるのは Pandemic Legion が実践している全体的な戦略についてだ。

戦略が何かということを知らない人のために言っておくと、戦略というのは大局的な目標を達成するための方法だ。CFC の月資源を奪う、というのが戦略の一例だ。防衛フリートを撃破するために web と Dreadnought を使うというのが戦術。知れば知るほど…まぁ、いいか。(*8)

PL の戦略は常に、勝ち馬に乗る、または少なくとも、2番手だけど適切なアドバンテージをがあれば勝てそうな馬に乗る、というものだ。もしくは最悪のケースの場合、PL にとって利益にならないので、本気で取り組んだりはしない、だ。(Fountain 大戦を見て欲しい)
別に非難しているわけじゃない。EVE は高い理想を掲げたり宇宙戦艦が名誉を賭けたりする場所じゃない。EVE は殺伐とした人生実験の場で、ヒヒがシンバを崖から蹴落とすような場所だ。(*9)
ここでは、自分が生き残ったり、自分の目標を達成するために他の組織を利用するようなことはまったく問題じゃない。自分の剣で死にたい? Morsus MihiMajesta Empire に彼らがどのようにして滅んだか聞いてみるんだね。僕の直接の経験から Morsus Mihi が PvP に関する卓越した能力を実証できるけど(そう、Delve Thunderdome(*10) さ!)、その PvP 能力とは関係なく、彼らはメタゲームのやり方をしくじったんだ。

PL の、強い組織と協力する、sov を直接保持しないというメタゲーム戦略は、PLがほとんど無敵であるというイメージを作り出すのに役立っている。sov を保持せず、”sov なんていらないよ” と言うことについてはちょっと議論しておいた方がいいだろう。そんなことを言うヤツらはデタラメの大馬鹿者だ。そういったヤツらはおそらく、sov を管理したり守ったりすることに労力を割くのが嫌なんだろう。でも、みんな sov が欲しいんだ。レンターに場所を貸したりして、簡単に収入を得ることができる。さて、君はきっと “でも、PL だって今やレンター向けのアライアンスを持ってるよ!!!” と言うだろう。それは事実だ。でも、もしその sov を失っても、彼らはいつでも “sov なんていらないよ” という外部向けよりももっと重要な内部向けプロパガンダに戻ることができるんだ。sov は、アライアンスが紛争をいかにうまくこなすことができるかを測るものさしになる。もしそのものさしを使わないとしたら、適切に判断することはできない。そして、組織が常に”勝ち馬”に乗り続けていれば、非常にいい名声を確立することができる。PL は自分達が勝てる条件でのみ戦闘をしているだけで、決して PvP に強いわけじゃない、と言っているわけじゃない。これはとても賢いやり方だし、僕は PL を非難したりはしないし、PL の PvP 能力をネガティブに考えたりもしない。プロボクサーと対峙したときは、近づいて手痛い一発をもらうよりは、パンチの範囲外に出ている方を選ぶのと同様にね。(*11)
PL はおそらく、君が信じさせられているほど優れてはいない。でも、君よりは優秀だ。

“もう一つ” のLegion

僕が最初に Black Legion に興味を持ったのは数年前で、彼らが極めて不細工な Minmatar のクルーザーを飛ばしていると聞いた時だ。彼らは、特に目的もないように見え、多くの PL のパイロット達が BL に自分の alt キャラを所属させているのを知っていたけれど、それでも彼らは若々しくて精力的なように見えた。
2012 年夏頃のあるとき、PL と BL の関係が悪化し始め、双方のパイロット達は、どちらかを選び、選んだ方に注力するように迫られていると聞いた。これを聞いて、僕が知っていた多くのパイロット達は、BL に別れを告げ PL を選ぶのは確実だろうと考えた。みんながそうしたわけではないけど、大多数のパイロット達は PL を選んだ。理由は PL の安定感と、PL がこれまでの試練の時を乗り切ってきたという事実にあると言えるだろう。彼らはしっかりとした土台を持っていたし、すでに存在感も示していた。一方で BL は少しの間北部を攻めていたけど、ごく最近である 2010 年のころの状況を見ても、大部分の彼らのフリートは極めて小規模だった。

BL が表舞台に出てきたのは Tribute War (CFC vs Dotの連中 (*12)) だ。Elo Knight は優れた FC で、Dot の連中に数々の勝利をもたらしていた。残念ながら、それらの勝利も null sec のマップを書き換えるには至らなかったんだけど。今日の BL は全く違う。彼らは Muninn フリートを誇りにしていたけど、今ではターゲットに対して dread フリートを使う。一方で、PL のような “動いているどんなターゲットにも 5,000 の super capital フリートを使う” というレベルには達していないが、Elo Knight は相変わらず非常に優れた、精力的な FC で BL の名声確立に貢献している。今年の BL の被害者は、CFC が断然多い状況であるにも関わらず、CFC はしぶしぶながら彼を賞賛している。そして、この FC の能力と名声が BL の強みである一方で、彼が唯一のスターだという事実は弱みでもある。この状況は Atlas の件を思い出させる。Bobby Atlas が去った後、何が残った?(*13) 同様のことが、BL にとっての最も悲観的なシナリオとなりえるかもしれない。

将来何があろうとも、今のところ彼は BL に所属しているし、BL のパイロット達を惹きつけている。BL のパイロット達は、指示されれば喜んで Titan の前で数時間待機する。例え、エンゲージするリスクが高すぎてフリートがたたまれることになったとしても、彼らは不満を言ったりしない。BL の平均的なパイロット達は、能力の面で他のアライアンスと大差はない。フリートに参加し、anchor を orbit し、F1 を押すだけだ。しかし、この作業を優秀な FC の元で行うと、FC は勝利をもたらし、”真のエリートPvP” というイメージを組織内外に植えつける。

“Legion” 間の確執?

競いあうように成長するこの2つの組織は、僕にとって極めて興味深い。双方とも、全力をもって相手とぶつかることを恐れているように見える。双方のバランスが崩れ、報復されないかとね。これは笑うことじゃない。恐れるということはいい事だと思う。恐れを抱きながら往来を歩くということは、無事でいるために必要なことだ。双方の組織がもう一方を恐れるというのは当たり前のことだ。なんといっても、ピラミッドの頂点なんて狭くて、多くの組織が並び立つ余地なんて無いんだから。両者の最大の衝突は、PL を犠牲にして BL がつかみとった Revenant 撃沈の件だろう(*14)。一定の PL メンバーを激怒させた一方で、その損失は、一人のパイロットが少々高額な、ちょっといい船を失ったという以上のものではなく、それがどこに所属していたかなんて言われる筋合いのものじゃない。あの件は、待ち伏せがうまくいったわけで、BL に自慢すべき勲章をもたらしたけれども、これによって PL の名声に傷がついたわけじゃなかった。

PL がこれに対してどうやって報復するのか楽しみだ。この2つの組織は直接やりあっていないようだけど、その代わりにそれぞれが活動している場のすぐ近くやその周りでちょっかいを出している。まぁ、そういった些細な衝突も、Fountain 戦争の後始末が落ち着き、誰が誰の味方になっているのかがクリアになるまで起こらないだろう。Fountain 戦争の間、BL は CFC にとって役に立つ存在だということを証明したけど、彼らは今だに北部の連中にとっては危険な存在だ。PL はおそらく OTEC(*15)のパートナーを裏切った。でも、長期的に見れば、彼ら協業可能な連中だと思う。BL/PL 両陣営とも、成功や失敗を測るためのはっきりとしたものさしを提示すること無く、口先ばかりで、決してすべてを賭けて戦うようなリスクは取らない可能性が高い。双方がこれまでに築き上げてきた名声を考えれば、それが賢いやり方なんだろう。つまらないけどね。他人が判断するべきじゃない。だって、混雑したエレベータの中でのナイフ戦になんて放り込まれたくないだろう?
とはいえPLは、BL のメンバー達のスキルポイントの量が日々増えていることは考慮するべきだ。PL が自分たちが浴びている脚光を BL とシェアする気がないのであれば、何か効果的な手を打つ必要がある。
“真のエリートPvP”の世界においては、ほんの些細なためらいが名声に大きな傷をつける可能性がある。そしておそらく、それが双方にダメージを与える唯一の要因だろう。

文化の変化、sov の変化、CFC と TEST

AAA に対する南部での戦争の間、TEST が Catch で住人達に宣伝していたのを覚えている。もし彼らが TEST に寝返ったら、彼らは Fountain で自由に ratting ができると。Catch の住人達は AAA にレンタルフィーを払っていたからね。戦争が “Southern Coalition” が優勢だった状況を考えると驚くことじゃないんだけど、多くの者達が寝返った。これは人間の本能で、僕らの歴史を紐解いてみても、人々は基本的に誰が長い間統治していたのかなんて気にしない。そんなものは、みんなの日々の生活にとって全く価値がないからね。驚くべきことは、おそらくは驚くべきことじゃないのかもしれないけど、しばらくして寝返った連中には、TEST の新しいレンタープログラムが適用されたことだ。
さんざん中傷していた、極悪な封建主義のような AAA のレンタープログラムで長い時を過ごした後、TEST の理想主義が彼らを襲い、彼らは適応せざるを得なかった。

今では、CFC が同じことをしようとしているように見える。事実として、CFC は、彼らのすべての領土をもってしても、すべてのメンバーが十分な利益を得られない規模にまで拡大してしまった。レンターを連れてくることによって、いくぶんその状況を改善することができる。どうも Fountain にある月資源だけではまだ十分じゃなかったようだ。いずれにせよ、これは文化、領土の変化を示している。もし、北部にこれまでほどの価値がないのであれば、CFC がこれからも西へ進出していくことだろう。TEST や Tribal を、彼らが現在保持している領土から追い出して。そしておそらくは、Querious の NC. でさえも。CFC が、彼らの欲望を満たすために、彼らが今掲げている理想のうち、何をを捨て去っていくのか、とても興味深い。

Glevon Goblin に考えてほしい点

僕は君の記事、つまり TEST に存在している2つの異なるタイプのプレイヤーに関する懸念を書いた記事が好きだ。ただ、僕は TEST には両方のタイプのプレイヤーが必要だと主張したい。一方で、僕は君と同様に “www アーマーフィットの Drake で neuts を撃ちに行こうぜ。楽しそうだろwww” という類の連中は好きじゃない。でも、TEST には彼らも必要なんだと思う。なぜだか説明させて欲しい。”とにかく嫌だ” とか “本気になるなよ” ということを言う連中が組織にいると、アライアンス内にあるプレッシャーをやわらげる効果がある。良い警官と悪い警官(*16)のようなものかな。TEST には、TEST をきちんとした組織にし、尊敬に値する PvP 組織に仕立て上げる人間が必要だ。その一方で、TEST が何か失敗をしでかしたときに、過度に落ち込んだりしない人間も必要だ。今のTESTは優秀な FC やロジスティクスチームを豊富に抱えるような組織じゃない。彼らは “Goons” お父さんによって、ベビーベッドから蹴りだされた、過度に甘やかされ、太った赤ちゃんだ。彼らは今、EVE において最も強力な Coalition の助けなしで、戦争になったときは、その勝ち方も知らない状態で、EVE とどう向き合うのか模索しているところだ。

おそらく、現時点での最大の問題は、TEST が十分なフリート運用経験もないのに、いきなり大規模艦隊を自分たちの力だけで運用しようとしていることだ。過去には、PL のような外部の組織が TEST の FC 役を務めた。これが、僕の元々の提案が、”TEST は今や戦争に負けたので、小規模の艦隊で PvP の経験を積むことに注力した方がいい” というものだった理由だ。そうすることによって、FC は少しずつ、より大きな規模のフリートを運用する方法を学んでいく。これらの過程全般において、失敗したときは怒鳴り散らしたりする PvP の専門家と、ストレスを軽減するためにゆったりと構えられる人間の両方が必要なんだ。大規模フリートを運用するべく努力しているときに、このようなゆったりとした類の人々がいないと、TEST はできもしないことに挑戦し、玉砕するようなアライアンスになってしまう。Booda が突然どちらか一方を贔屓するようなことはないだろう。そして、彼がどちらか一方を贔屓し、どちらか一方を TEST から追い出すことを拒絶したことが “何もしていない” ことにはならない。(*17)
彼が本当に優れたリーダーなのか、そして彼がどうやって TEST 内部の名声を高めていくことができるのか、時が教えてくれる。というか、Little Dog が自分のコープの幻想を自分自身に信じさせることができたんだから、TEST にだってできるはずだ。小規模フリートでの PvP による経験を通じて、FC 達の腕に磨きがかかり、そんな夢物語も現実になり得るんだ。

- Seraph IX Basarab


訳注

  • *1 このゲーム中でプレイヤーが操る、二足歩行型の兵器の呼称です。

  • *2 同じく EN24 の記者 Glevon Goblin のことを指していると思われます。最後の方に彼の記事に対する意見が表明されています。おそらく、この記事を指していると思います。

  • *3 すみません、この inb4altaccussations が何を意味しているのかさっぱり見当がつきませんでした。

  • *3.1 表現がわかりづらいですが、要するに super capital をたくさん持っているよと言いたいのだと思います。

  • *4 Makalu Zaryaのことを指していると思われます。

  • *5 ここの原文は “To give an example at the end of the day you feel bad for the kid that is abused at home, but it doesn’t make his bullying at school anymore excusable.“ です。訳としてはこれで合っていると思うんですが、ちっとも例になっていないような気がします…。

  • *6 アメリカ出身のシンガー、女優。詳細はこちら

  • *7 同じくアメリカ出身のシンガー。詳細はこちら

  • *8 原文は “The more you know…anyway” で、アポリジニの有名なことわざ “The more you know, the less you need. (知れば知るほど、必要なものは少なくなっていく)” のことを言いたいのだと思います。

  • *9 おそらく、ディズニーのライオンキングのパロディだと思います。ライオンキングでは主人公のシンバ(ライオンの子)を年老いたヒヒが導くような描写があります。そんなヒヒでさえ、シンバを蹴落とすような殺伐とした場所だと言いたいのと思います。

  • *10 この辺りの歴史はよく知らないのですが、一時期 Delve 近辺は “Delve Thunderdome” と呼ばれていて、比較的小規模な PvP アライアンスがここで PvP を楽しんでいたようです。出典: http://yulaifederation.net/forum/index.php?topic=1105.0

  • *11 おそらく、PL についてネガティブなことを言うと、いろいろな人から攻撃を受けるから言わないよ、と言っているものと思われます。こんな書き方をしたら結局はネガティブなことを言っているのと変わらないと思うのですが…。

  • *12 おそらく、Northern Coalition. や Black Legion. といった末尾に “.” が付いているアライアンスが参加していたのでこういう言い方をしているものと思われます。

  • *13 Atlas Empire のことを言っているんだと思いますが、この出来事のことを知っているわけではないので、間違っているかもしれません。

  • *14 以前、EN24 でも記事になっていた、この件のことを言っているんだと思います。

  • *15 R64 月資源を独占して値段や供給量をコントロールするためのカルテルのようなもの。この動画によれば、Goons, PL, TEST, NC. 等の組織で構成されるようです。Odyssey パッチでの月資源再配分以降、実情が変わっているかもしれません。ここで言っている “OTEC のパートナー達”は、Fountain 戦争を一緒に戦った TEST/NC. のことを指しているのではないかと思われます。

  • *16 原文は “good cop bad cop” です。このフレーズの意味を一言で表す適切な日本語が思いつかなかったので、直訳です。これはアメリカ人が好きな表現で、なんというか、人を手なづけるやり方です。日本の刑事ドラマなんかでもたまに見かけると思いますが、犯人の取り調べなんかで、激しく怒鳴り散らしたりする警官がひと通り取り調べた後に、カツ丼(ベタすぎですかね?)なんかを勧める温和な刑事が担当を変わって犯人を落とす、っていうアレのことです。

  • *17 文脈がこの記事中には書いてないので、意味が取りづらいと思います。Glevon Goblin が書いたこの記事の中で、TEST には真剣に PvP を追求しようとするタイプの人間と、ただ楽しみたいだけの人間がいる(むしろ敗北が楽しいと思っている)、と言及されています。で、その2種類のタイプの人々の間で、ある深刻なロスに対して激しい論戦が戦わされている、と述べられています。それなのに、Booda は何もリーダーらしいことをしていないと言っています。ここでいう”リーダーらしいこと”とは、TEST がこれからどちらの方向に向かう(PvPを追求するのかいまのままでいるのか)を決定し、必要であればその方向に合わないメンバーを除名するようなことを指しています。
    でも、そのようなアクションを取ることを、Booda は暗に否定している様子がこの記事の中で書かれています。

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