[Dev blog] 領有権変更:具体的な戦闘例

※今回の内容は、前回の記事で訳さなかった部分の一部になります。


これらの(※領有権に関する)要素が一体となった時にどうなるか、あるNullsecシステムにおける領有権建造物を巡る戦闘事案の例を一つ仮定して、その流れを追ってみよう。


今回の戦闘例では、Feythabolis(フェイサボリス:Nullsec深南部)リージョンのRHG-4Oを舞台として使う。Blackhawk Allianceが、5つのステーション全てと全システムのTCUとI-Hubを所有しているとしよう。

Blackhawk Allianceの執行コーポレーションのディレクターは、アライアンス全体に適用されるプライムタイムをEVE時間18:00-22:00の4時間に設定している。つまり、Blackhawk Allianceの全ての領有権建造物は、毎日18:00-22:00の間にのみリインフォースに入れることができる。それ以外の時間帯でも攻撃側はステーションサービスの無効化を行えるが、領有権建造物の奪取及び破壊のためにリインフォースに入れることはできない。

ある日の19:30に、Flameburst Coalitionの小規模部隊がやってきた。彼らの目的は、RIT-A7システムの領有権建造物をリインフォースに入れることだ。彼らのメンバーの一人がモバイルデポを使いエントーシスリンクを装備して、それをステーションに対して使用した。それの最初のサイクルが終わることで、そのシステム内にいる全員(入港しているプレイヤーを含む)に対して警告が発せられ、ステーションが攻撃を受けているという事実が画面右下にある新しい領有権建造物情報パネルに表示される。Blackhawk Allianceの中で適当な役職を持っているメンバーに対しても、攻撃を受けたことを伝える通知が送信される。もしBlackhawk Alliance(あるいはその味方)が近くにいるならば、出港してFlameburst Coalitionの攻撃者のところへ行くことができる。エントーシスリンクを使用しているFlameburst Coalitionのメンバーは、リンクを使用している間ワープ不能かつリモートリペアを受け付けないなど非常に攻撃されやすくなっている。もし攻撃側が200km離れてカイトしていたとしても、Blackhawkのメンバーがそこまで追いかける必要はない。その場合、Blackhawkが同様にステーションに対してエントーシスリンクを使うことで、Flameburstの攻撃プロセスを一時的に停止させられる。とはいえ、この例においては、Blackhawk Allianceが遠くに住んでいて、手遅れになるまでに反応できるメンバーがいなかったとする。

RITはそれなりのシステムインデックスを持っており、実効支配度により2倍の防衛ボーナスを与えている。これにより、Flameburstの部隊がステーションをリインフォースに入れるまでにかかる時間は20分になる。エントーシスリンクは使っている数に左右されないため、彼らが仮に100個のエントーシスリンクを使っていようが、リインフォースに入るまでの時間がそれ以上短くなることはない。

ステーションがリインフォースに入った時、48時間後(※つまり2日後)にある攻撃可能期間4時間の中からランダムな時刻が選ばれ、その時刻がステーションを見ているすべての人にそれが表示される。今回は20:45になったとしよう。リインフォースに入れたところでFlameburstの部隊は自由になり、Blackhawkの領域をローミングしたり、他の建造物をリインフォースに入れたり(その場合のタイマーは、既存のタイマーとは独立している)できるようになる。そこで彼らはRIT-A7のTCUとI-Hubもリインフォースに入れることにした。リインフォース明け時刻はそれぞれ19:10と21:05となった。

これらの建造物に対する実効支配による防衛ボーナスは、それらがリインフォースに入っている間固定され、リインフォースに入っている2日間にシステムインデックスが変化したとしても影響を受けない。これにより、コマンドノード奪取イベントをBlackhawk Allianceに有利にするために防衛ボーナスをより良くする、といったことはできない。2倍の防衛ボーナスは領有権建造物がリインフォースに入った時点で決められ、そのまま奪取イベントにも適用される。

領有権建造物のリインフォースが明けるたびに、それぞれのコマンドノードイベントが始まる。このイベントにおいて、(建造物の所有者である)Blackhawk AllianceがチームA、それ以外の全員がチームBとなる。つまり、Blackhawkが敵性フリートの撃破のために仲間を呼ぶことは自由だが、エントーシスリンクの使用がBlackhawkの利益になるのはBlackhawkのメンバーがそれを使用した時だけだ。

19:10にTCUのコマンドノードイベントが始まり、5つのコマンドノードアノマリがコンステレーション内のランダムな地点に出現する。このシナリオでは、Flameburst艦隊が到着する前にBlackhawkが10個のコマンドノードを確保し、簡単にイベントに勝利したとする。これによりTCUは再度攻撃不能状態に戻るが、それはI-Hubとステーションに対しては何の影響も与えない。各建造物が独立して運営されているからであり、それを巡る戦いも独立したものになる。

20:45にステーションのコマンドノードイベントが始まり、5つのコマンドノードアノマリがコンステレーション内のランダムな地点に出現する。このシナリオでは、この時点で既にFlameburst艦隊が到着しており、その数は防衛側のBlackhawkより多いとする。

Flameburst Coalitionの方がより大きなフリートだが、Blackhawk Allianceは2倍の実効支配による防衛ボーナスの恩恵を得ている。つまり、Blackhawk Allianceメンバーがコマンドノードを確保するのは10分で済むところを、Flameburst Coalitionメンバー(及びその他全員)は20分必要とするということだ。これによりBlackhawk Allianceのメンバーは機動性の面で優位性を得ることができ、Flameburst Coalition部隊の弱点をつくことが可能になる。

ステーションのコマンドノードイベントは、I-Hubのコマンドノードイベントの始まる21:05になっても終わらなかった。そのため、同じコンステレーション内で2つ目のコマンドノードイベントが始まることになった。同じコンステレーション内で複数のコマンドノードイベントは起こりうるが、それは問題にはならない。コマンドノードは、オーバービュー及びスキャナーウィンドウ内で、それがどのシステムのどの建造物に関連するものなのかが明確に表示されており、どちらの勢力もどのイベントを優先するかを自由に選ぶことが出来る。

各領有権建造物に関する競争の状況は、各コマンドノード及びRIT-A7のシステム情報パネルで確認できる。Blackhawk Allianceのメンバーは、アライアンス領有権概要画面からも各建造物に関する競争の状況をリアルタイムで確認することが出来る。どのシステムにコマンドノードがあるのかを知る方法は、プレイヤーによる偵察しかない。

今回のシナリオでは、Flameburst CoalitionがBlackhawk Allianceの艦隊をバブルで捕らえて撃滅したことで優勢を確保し、RIT-A7のステーションとI-Hubのコマンドノードイベントに勝利したとする。I-Hubは爆発し、誰でも新しいI-Hubを設置することが可能になっている。

その一方で、ステーションは48時間のフリーポートモードに突入している。

この期間はだれでも自由にステーションに入港でき、Flameburstがこのエリアに留まることがより容易になる。Blackhawk Allianceのメンバーは重要な資産を近くの安全なステーションに移し始めた。

フリーポート状態でのリインフォース終了と同時に、2度目のコマンドノードイベントが始まる。この競争においては各アライアンスが個別の勢力として扱われ、どの勢力でもステーションの領有権を得ることができる。既にステーションには所有者が存在しないため、このイベントにおいて防衛ボーナスはどのアライアンスに対しても適用されない。このイベントが続いている間はだれでも入港できるため、領域を制圧するのはより難しくなる。2つのアライアンスのメンバーが1つのコマンドノードに対して同時にエントーシスリンクを使用している場合、コマンドノードの奪取プロセスは動かない。いずれかのアライアンスがコマンドノードを確保した場合、そのアライアンスに対して得点が入り、それ以外の全てのアライアンスの得点が減る。

いずれかひとつのアライアンスが多勢力での競争に勝利した時(Blackhawk Allianceが奪還する、Flameburst Coalitionが勝ち取る、あるいはDragon Fleet(※第三勢力)が両勢力を急襲する、など)、この2回目のコマンドノードイベントは終了する。他のアライアンスがステーションを確保するのを支援したい場合、他勢力を攻撃して排除し、そのアライアンスがエントーシスリンクを使用できるようコマンドノードを残しておくことができる。もしそこにいる勢力が2つだけの場合、イベントの流れは1度目のそれのように1対1の競争になる。ステーションを巡ってそれ以上の数の勢力が争う場合、負けている勢力が一時的に連合して勝っている勢力に対抗する(対抗勢力が追い落とされるまでなら、それぞれが別のコマンドノードを攻撃することに同意することで、短いながらも協力はできるだろう)ことが予想される。

今回の例では、Dragon Fleetの急襲が功を奏し、BlackhawkとFlameburstの両勢力を排除できたことでステーションを確保した。

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